今回から3か月用の注射に変更
2回目のリュープリン注射から1か月が経って、2020年4月下旬にホルモン治療のため連携クリニックを受診しました。
4月7日に7都府県に発出された新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言は、4月16日には全国に拡大されました。
幸いクリニックの診察は、手指消毒や検温など感染予防対策をしたうえで通常どおり行われています。
1回目と2回目は1か月用の注射でしたが、その後特に異常がないため、今回から3か月用になりました。
前にも書いたとおり、3か月用といっても注射器の大きさが3倍になるわけではなく、同程度の大きさで効果が3か月続くということです。
値段も1か月用の2倍程度なので経済的にもなります。
PSAは順調に低下
採血の結果は翌日夜のオンライン診察で聞きますが、先行して翌日の朝には検査結果のPDFがオンライン診療アプリに届きます。
今回はPSAが0.103になっており、前々回の5.7、前回の1.08から順調に下がってきています。
その他の血液検査と尿検査の値も異常なしでした。
さて副作用の方ですが、ホットフラッシュは前回までと変わらず1日数回感じています。生活に支障が生じるようなことはありません。
そして性機能については前回までかろうじて残っていましたが、今は完全に喪失した状態です。
性機能障害について
以前にも書きましたが性機能障害についてはネットや書籍にも本当に情報が乏しく、ここで詳しく書いておきたいと思います。
まず当然ですが勃起も射精もできません。
そして性欲も全く生じません。
もしかすると頑張れば少しは勃起もするのかもしれませんが、そもそも性欲が生じないので無理に試そうという気にもなりません。
「機能障害」というと機能を失うということでネガティブな印象を与えますが、実際になってみると全く平穏そのものです。
欲求が生じないので機能の必要性も感じないということでしょうか。
私は過去に禁煙をした経験があります。
禁煙に取り組んでいる最中は辛いですが、禁煙達成後は煙草を吸いたいという欲求も起こらず、タバコなしで平穏に過ごせるのと同じかもしれません。
悟りを開いて欲を捨てると苦しみから解放され平穏な人生が送れるという、仏教の教えが少し体感できた気がします(すみません、仏教の教えはそんな単純なものではないと思いますが)
ただし性欲云々とは別にセックスの必要がある方の場合、話は別だと思います。
子供を作りたいと思っている方や、パートナーが性生活を求めている場合などは切実な問題になるのでしょう。
前立腺がん患者は概ね50代以上でしょうが、その年代でも子供を望むケースはあると思いますし、女性との出会いもあるでしょう。
患者の会のメーリングリストでもパートナーの求めに応じられない切実な悩みを訴える方がいらっしゃいました。
幸か不幸か私の場合は、どちらのケースにも該当しないので苦労はないのですが、それでもホルモン治療後には機能が戻るかもしれないという望みがあることで平気でいられるのかもしれません。
これがこのまま死ぬまで機能が戻らないとなると感じ方も違ってくると思います。
それでもちゃんと女性は魅力的に感じますし、男性に魅力を感じたりすることはありません。
骨粗しょう症とメタボ対策
その他自覚される副作用はありませんが、骨量低下やメタボについては心配です。
4月からは新型コロナ感染防止のため在宅勤務となり、運動不足が懸念されます。
通っていたスポーツクラブも休業になっており、在宅での勤務時間を早めにシフトして、毎日夕方ウォーキングすることとスロートレーニングを週2回実施しています。
骨粗しょう症予防としてあまり好きではなかった牛乳も毎日飲むようにしました。
動物性脂肪の摂取と前立腺がんの発生率には相関関係があるようですが、1日コップ一杯の牛乳程度で大きな影響はないのかと思っています。
次回のクリニック診察日は3か月後の7月中旬になり、重粒子線治療の照射開始後のため、照射日時が決まった後で予約することにしました。
重粒子線の照射スケジュールと重なっていた東京オリンピックは3月末に延期が決まりました。
一方で新型コロナの感染状況が今後どうなるか予測できず予定通り治療を受けられるのかは不透明です。
とにかく予定を一つずつこなしていくしかありません。
※本ブログは医学の専門家ではない一患者の治療記録です。可能な限り正確な情報を記載するよう努めていますが、必ずしも正確性や安全性を保証するものではありません。当サイトをご利用することで発生したトラブルに関しては一切の責任を負いかねますのでご了承ください。