ついに治療終了!
2022年2月で2年間のホルモン治療が終わりました。
いよいよこれからが根治したかどうかの本番です。
病院のホームページによれば、5年後のPSA非再発率は85~90%ということです。
逆にいうと、少なくとも10人に一人は再発するということですね。
まあ統計的にはそうなんでしょうが、私個人にとってみれば再発するかしないかの1/2という感覚ですね。
この「5年後」というのは、重粒子線治療の照射開始が起点になるということなので、既に1年9か月が経過しているということになります。
もっとも前立腺がんの場合は、これで完治という基準はないようなので、一生再発の恐れとは付き合っていかなければいけないことになります。
腺友倶楽部のメーリングリストでも、X線治療を受けてから10年以上経って再発したというケースが投稿されていますので、次の検診までを精一杯生きるという姿勢で生きていくしかないと思います。
現在がんになっているかいないかにかかわらず、何らかのがんに罹る可能性は誰もが持っているわけで、そう考えてみるとみんな同じかなあとも思います。
がんになって初めて一日一日の大切さを自覚するようになって良かったのかとも思います。
今年定年を迎えますが、雇用延長はせず健康余命を楽しむことにしました。
人生二度なし、ですから。
治療終了後はじめての検診
さて、4月に3か月毎の検診で連携クリニックを受診しました。
採尿後に診察を受けて、採血して終わりです。
今回からリュープリンの腹部への注射はありません。
治療途中ではリュープリンの生産一時停止などもあり心配しましたが、予定どおりの治療が終えられてほっとしています。
とりあえず尿については潜血など異常ないということで、翌日の血液検査の結果を待ちます。
翌日いつものとおり検査結果がオンライン診療アプリに届きます。
PSAは0.009未満と前回と同様の値でした。
もっとも診察の際に確認したところ、ホルモン治療の効果は治療を止めた後も半年程度は続くということなので、PSAが上昇するのは通常それ以降になるということでした。
ホルモン治療の効果について
昨年「一流の前立腺がん患者になれ」という本が出版されました。
著者は、理学博士で前立腺がん患者・家族の会「腺友倶楽部」の副理事長も務められている安江 博氏です。
この本には、高リスクで長期のホルモン治療を受けた場合、3年程度経っても男性ホルモンは正常値の7~8割までしか回復していないという論文が紹介されています。
このことを基に考えると、高リスク患者の術後5年の段階では、いまだホルモン治療によるPSA抑制下から抜け出していないため、本当の治療効果を判断するには術後10年の成果をみる必要があるという見解が述べられています。
確かに納得させられる見解です。
術後10年のデータも発表されて良い時期のような気がしますが、今のところ目にすることがありませんね。
合併症の状況
ホルモン治療が終わって一月半ほどがたちますが、今のところ副作用の状況に大きな変化はありません。
副作用については、ホルモン治療開始後1年の状況を以前報告しました。
そのころと副作用の状況に大きな変化はありません。
メタボについては治療前から4kg程度の体重増のままです。
乳房のはりについて自覚なしと報告していましたが、いわれてみると若干お乳が膨らんでいるでしょうか。
治療前の状態を写真撮っておけばよかったなあと思います。
前述のとおりホルモン治療の効果が継続しているとすれば、当分は変化ないのかもしれません。
晩期の合併症である血尿や血便も今のところありません。
※本ブログは医学の専門家ではない一患者の治療記録です。可能な限り正確な情報を記載するよう努めていますが、必ずしも正確性や安全性を保証するものではありません。当サイトをご利用することで発生したトラブルに関しては一切の責任を負いかねますのでご了承ください。