ホルモン治療開始から1年、副作用の状況はどうか
2020年2月末にホルモン治療を開始して2か月ほど経ったころの副作用の状況は以前の記事で書きました。
その頃は性機能障害と軽いホットフラッシュ程度でしたが、治療開始から1年が経過し、その後の副作用の状況はどうでしょうか。
なお、専門的には「副作用」は薬との因果関係が明らかなもの、「有害事象」は因果関係は不明だが薬を飲んだ後に生じた事象を含むということのようです。
使い分けるのは面倒なので、ここではホルモン治療を始めた後に起こったことは副作用と呼ばせていただきます。
メタボリックシンドローム
最も顕著に表れてきたのがメタボの進行です。
ホルモン治療開始して1年近くになったころからお腹のポッコリが目立ち始めました。
体重も治療前に比べ3~4kg 増えています。
体全体が太ったというより、増えた体重がそのままお腹周りに付いたという感じです。
骨粗鬆証防止のため毎日牛乳を飲んでいましたが、これはまずいと思いカルシウムのサプリメントに切り替えました。
対策としては食事を減らして運動を増やすということしかなさそうです。
新型コロナの影響でテレワークが中心になっており、どうしても運動量は減っています。
週2回はスポーツクラブで1時間ほどウォーキングすることを心がけていますが、それだけではなかなか体重は落とせません。
食事の方も朝食の6枚切りの食パンを8枚切りにしたり、夕食はごはんなしのおかずだけにしたりと気は使っているつもりですが、効果なしです。
血糖値など血液検査の値はまだなんとか正常値の範囲に入っているので、まだ良い方なのかもしれません。
甘いものが食べたくなる
私は酒飲みで元々は甘いものはあまり好きではありませんでしたが、これも副作用なのかアイスクリーム、ケーキ、和菓子、果物など甘いものが食べたくなります。
ただでさえメタボが進んでいるのにこれは困ります。
ホットフラッシュ
治療開始して1か月くらいしてからホットフラッシュらしきものは感じ始めていました。
最初は副作用でホットフラッシュが出ると知らなければ気が付かない程度でした。
それが今では1日に何回か明らかに体がほてって、汗が吹きだしてきます。
また、ホットフラッシュが治まると、こんどは足が冷たくなり寒気を感じることがあります。
いわゆる冷え性というのでしょうか。
これも以前はなかったことなので治療の影響かもしれません。
性機能障害
治療開始から1か月後には性機能は喪失しており、これは1年後も変わりません。
前にも書いたとおり欲望が抑えられたというか、欲望が発生しない状態なので、実は特に困ることがなく、平穏に過ごしています。
ただ、治療終了後には回復するという望みがあるから平気でいられるのかもしれません。。
睾丸や陰茎は縮こまった状態で、スポーツクラブでお風呂に入る際は、ちょっと恥ずかしくて隠してしまいます。
元々大したモノを持っていたわけではないですが(笑)
乳房のはり
これは私の場合今のところ全く感じません。
患者の会のメーリングリストの情報では、本当に女性のように乳房が膨らむ場合があるようです。
薄毛改善
中年以降薄毛が進行し髪は短く刈り込んでいますが、家族が私の髪が濃くなったいうようになりました。
自分でも確かに以前より地肌が見えなくなったと思っています。
これは副作用なのかわかりませんが、少なくとも有害な事象ではなく、ありがたい副作用です。
それからある時風呂から上がって鏡を見てびっくりしたのですが、腋毛が全くなくなっていました。
陰毛は特に変化ありません。
髪は増えて、腋毛はなくなり、陰毛は変化なし。
ん~、人体の不思議ですね。
女性はお金払って脱毛するくらいですから、この仕組みを何とか活かせないものでしょうか。
ばね指
これはオフィシャルな資料にはまったく出てきませんが、患者の会ではホルモン治療後にばね指が生じたという事例が多く寄せられており、何らかの因果関係があるのではないかといわれています。
私は趣味で楽器を演奏するので非常に心配しましたが、今のところは大丈夫です。
から咳
この記事を書くために製薬会社のパンフレットを読んでいたら、「から咳が出る」という記載がありました。
痰を伴わない咳ということですが、いわれてみるとそのような咳が時々出ています。
昨年秋に新型コロナにかかったので、その後遺症なのかもしれません。
間質性肺炎によるもので、息苦しさや発熱も症状として併記されていますが、から咳以外の症状はありません。
いわれなければ気づかない程度のものなので、様子をみたいと思います。
その他、肝機能低下、白血球減少、心不全、体力低下、気分の落ち込みなども副作用として書かれていますが、今のところこれらは大丈夫です。
患者の会の情報では体力低下についてはかなり大幅な落ち込みが生じる方もあるようです。
まあ、この程度の副作用で残りの治療を終えられれば御の字といったところでしょうか。
※本ブログは医学の専門家ではない一患者の治療記録です。可能な限り正確な情報を記載するよう努めていますが、必ずしも正確性や安全性を保証するものではありません。当サイトをご利用することで発生したトラブルに関しては一切の責任を負いかねますのでご了承ください。