けんぞうの前立腺がん重粒子線治療闘病記

50代会社員が高リスク限局前立腺がんの告知を受けてからの闘病記です

治療終了後の経過 その2 照射開始から2年

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まずは定期検診結果と体調について

 

ホルモン治療終了後2回目の検診を受けました。

採尿、採血の結果共に異状はなしでした。

診察の際、医師からはそろそろホルモン治療の効果が薄れてくるので、PSAは若干上昇するかもしれないという話がありましたが、PSAは今回も0.009未満で変化なしです。

 

ホルモン治療の副作用については、ほとんど改善は見られません

ホットフラッシュは若干軽くなったような気がしますが、夏になって気候によって暑いのかホットフラッシュによるものなのか良く見分けがつかない感じです。

性機能やメタボは変化なしですね。

体重は治療前から5kg程度増えて高止まりの状態です。

この半年くらいは食事を1日2食にしたり、スポーツクラブに行ってウォーキングしたり、家でスクワットをしたりしていますが、あまり効果は表れてきません。

頻尿や尿の出にくさはほとんど気にならなくなりました

前回まではタムスロシンを週1回程度服用していましたが、今は月2回ぐらいでしょうか。

まあ、多分がんの治療を受けていなければ薬を飲まなくても気にならないレベルだと思いますが、薬の効果が分かっているのでたまに飲んでしまいます。

念のため今回2週分処方してもらいました。

 

治療成績の新情報

重粒子線治療の成績については「泌尿器外科」という医療専門誌の2022年1月号に新しい情報を見つけました。

 

 

群馬大学重粒子線医学研究センターの重粒子線治療におけるリスク別の非再発率のデータが掲載されており、高リスクの5年非再発率が91.4%、8年非再発率が81.1%です。

治療を始めるときにもらった病院の資料には高リスクの5年非再発率が85~90%となっていたので、それよりは少し良い数字です。

ただ、5年から8年に延びると非再発率が10%ポイントも落ちるんですね。

5人に1人は再発ということですか、、、

 

データの元になっている治療法は57.6Gy/16分割照射で、私の場合(51.6Gy/12分割)とは条件が違いますが、高リスクには2年間のホルモン治療を併用しているということで、これは私の場合と同じです。

 

晩期の有害事象については以下のとおりです。

 

  Grade2 Grade3以上
直腸 0.3% なし
尿路系 17.3% 0.2%

 

有害事象のGradeというのはなにか調べてみると、米国国立がん研究所(NCI)が定めた分類のことのようです。「有害事象共通用語規準 v5.0 日本語訳JCOG版」で以下のとおり説明されています。

 

Grade 1 軽症; 症状がない, または軽度の症状がある; 臨床所見または検査所見のみ; 治療を要さない

Grade 2 中等症; 最小限/局所的/非侵襲的治療を要する; 年齢相応の身の回り以外の日常生活動作の制限

Grade 3 重症または医学的に重大であるが, ただちに生命を脅かすものではない; 入院または入院期間の延長を要する; 身の回りの日常生活動作の制限

Grade 4 生命を脅かす; 緊急処置を要する

Grade 5 有害事象による死亡

 

病院からもらった資料やHPの情報と比較してみようと思いましたが、「重度の有害事象」だとか「持続する症状の割合」などの表現になっているので、比較が難しいです。

いずれにしても尿路系のGrade2以外はあまり気にしなくて良さそうです。

尿路は前立腺の中を通っているわけですから、ある程度影響がでるのは理解できますね。

 

前述の記事では、前立腺癌の根治療法は多岐にわたり、高リスクの治療成績改善に課題が残るが、重粒子線治療においては高リスクでも中リスクと同等の治療効果が得られるということで、特に高リスク前立腺癌に対し推奨されると説明されています。

 

原本確認お願いします

 

私の場合は既に治療済みなので、今さらどうしょうもありませんが、これから治療法選択される方にとってこれらの情報が参考になれば幸いです。

ただし、いかんせん素人の受け売りなので、参考にされる際は必ずご自身で原本を確認ください

この雑誌には他にもいろいろ参考になる記事があります。

 

※本ブログは医学の専門家ではない一患者の治療記録です。可能な限り正確な情報を記載するよう努めていますが、必ずしも正確性や安全性を保証するものではありません。当サイトをご利用することで発生したトラブルに関しては一切の責任を負いかねますのでご了承ください。