まさかの新型コロナ感染!
重粒子線治療開始から3か月が過ぎた頃、なんと新型コロナに感染してしまいました。
本来このブログは前立腺がんの情報提供に徹するつもりで書いてきましたが、貴重な体験しましたので、今回は原則を曲げて新型コロナ感染の体験談を中心に書くことにします。
ある火曜日の朝起きると軽い喉の痛みと倦怠感を感じました。
熱は37.8℃です。
その日はテレワークの予定だったので、とりあえず風邪薬を飲んで自宅で仕事をしていたところ携帯に電話が入りました。
私が担当しているプロジェクトの所長さんからで、プロジェクトチームのメンバーであるAさんが新型コロナに感染したという連絡でした。
その後PCR検査を受けて陽性が判明し、軽症だったため自宅療養を経て回復しましたが、その過程でいくつか驚くことがありました。
私は濃厚接触者に該当しない !?
Aさんは無症状なのですが、同僚に感染者がでたため念のため私が発症した前日の月曜日にPCR検査を受け、翌日陽性の結果がでたということです。
私は前の週の木曜、金曜の2日間Aさんと行動を共にしていました。
二人ともマスクはしていましたが、声を出して書類の読み合わせするなどをかなり近くで作業をしましたし、時には鼻だけマスクから出していたような気もします。
Aさんから感染した可能性が高いので、とにかく所管の保健所へ連絡して経緯を伝えると、私が濃厚接触者に該当した場合、Aさんを所管する保健所が濃厚接触者を特定しそちらから連絡が来るということです。
濃厚接触者に該当しなければ保健所としてはPCR検査を求めず、検査を受けたいのであれば近所の病院等に相談してほしいということでした。
その後所長から第2報が入り、Aさんの濃厚接触者は家族のみということでした。
なんで2日間も行動を共にしていた私が濃厚接触者ではないのかと疑問でしたが、調べてみると濃厚接触者とは発症前の2日間に接触があった者と定義されています。
そして感染者が無症状の場合は、検体を採取した日が発症とみなされるようです。
AさんがPCR検査を受けたのは月曜日です。
2日間遡って土日に接触した人が濃厚接触者になり、木金に接触した私は濃厚接触者に該当しないということなのです。
でもAさんが感染者の同僚と接触したのはPCR検査を受けた1週間程度前だということなので私と接触した時にはすで感染していた可能性は高いと思います。
私は症状が出ていたので結局近所のクリニックでPCR検査を受けましたが、これがもし無症状だったら普通に生活して誰かに感染させてしまったかもしれないんですねえ。
ちなみにクリニックでは症状がでていたため保険適用で検査をしてくれました。
接触確認アプリ(COCOA)は?
接触確認アプリ(COCOA)をインストールしていたので早速感染登録をしようと思いましたが、登録をするには保健所から発行されるコードの入力が求められます。
保健所へ連絡するとコード発行の手配をするので、本日中にメールでコードが届くということでした。
届いたメールを確認して驚いたのが、コードの有効期限は発行から1時間ということでした。
調子が悪く寝ている間に届いたのでメールを確認した時点ですでに1時間は過ぎていました。
いくらなんでも有効期限1時間はあまりにも短すぎますねえ。
せめてなんで電話した際にそのことを伝えてくれないんでしょうか。
コードの再発行を求める気力はありませんでした。
そもそもこちらから要求しないとCOCOAへの登録コードも発行してくれないんですから。
これではCOCOAの有効性も怪しいですねえ。
新型コロナの症状はどんなものだったか
発症の翌日には一旦熱は下がり快方に向かうかと思われましたが、1週間程度の間は強い倦怠感や悪寒が周期的に襲ってきて、症状が悪化するとベットに横になり、軽くなるとテレワークで仕事をするという毎日でした。
倦怠感や悪寒が治まると、こんどはあの有名な味覚障害が始まりました。
本当に味が何も感じられなくなるという生まれて初めての感覚を味わいました。
って、味わえないか(笑)
空腹にはなるので食欲はあるのですが、何も味がしないという不思議な感覚です。
水を飲むと水にも味があったんだということが良くわかりました。
既定の療養期間が終われば感染力はなくなっているということで、発熱等の症状がなければ療養期間は終わりになります。
味覚障害はこの時点で残っていましたが、それは療養期間終了を判断する上で問題ないということです。
問題ないといわれてもこちらはいつになったら治るのかわからず不安なままです。
結局その後1週間くらいで味覚障害は解消していきました。
X病院受診を延期
新型コロナに感染したのが、ちょうど連携クリニックで検査を受けてからX病院を受診するまでの間の時期だったので、診察予約を2週間延期しました。
診察では合併症の状況をヒアリングされ、頻尿と尿の出にくさが続いており、クリニックで薬を処方してもらっていることを伝えました。
晩期の合併症はいつ頃発症する可能性が高いか質問しました。
早くて半年後から発生し、1年から2年後くらいが最も多いということです。
晩期の合併症は重粒子線があたったことによる血行障害が要因なので発症まで時間がかかるということでした。
それからよく言う「5年非再発率」とか「10年非再発率」の起点はどこになるのかも質問しました。
ホルモン治療を併用している場合でも起点は照射終了時点になるということです。
従って私のように高リスクで照射後に1年半程度ホルモン治療が続いた場合もその期間は非再発期間に含まれるということです。
ホルモン治療中はほぼ再発ということはないのでしょうから、そういう意味では5年非再発率は実質3.5年非再発率ということなのかと思いました。
※本ブログは医学の専門家ではない一患者の治療記録です。可能な限り正確な情報を記載するよう努めていますが、必ずしも正確性や安全性を保証するものではありません。当サイトをご利用することで発生したトラブルに関しては一切の責任を負いかねますのでご了承ください。