けんぞうの前立腺がん重粒子線治療闘病記

50代会社員が高リスク限局前立腺がんの告知を受けてからの闘病記です

生検を受けるまで その1 PSA検査

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

人間ドックの結果

2019年6月に受けた人間ドックの結果、PSA腫瘍マーカーの値が8.7ng/mlとなり、3か月後に再検査を受けるようにとの指示を受けました

人間ドックは会社からの指示で毎年受けており、PSA検査はオプション項目の一つとなっています。

ただし、何故かPSA検査のみはオプション検査でありながら、追加費用は会社負担となっています。

後で知ったのですが、PSA検査の有効性については厚生省と泌尿器学会で見解の相違があるようで、そのあたりの事情がオプション検査でありながら費用は会社負担という微妙な位置付けに関係しているのでしょうか。

いつかきちんと調べてみたいと思います。

過去のPSA検査履歴

PSA検査はその時が初めてではなく、2年前に基準値である4.0ng/mlを超えてから毎年受けていて、それ以前にも何度か受けた経緯がありました。

記録を調べてみると、

 2013年:2.7ng/ml

 2014年:3.3ng/ml

 2015年:血尿・血精液症で泌尿器科受診(PSA値不明)

 2017年:5.4ng/ml ⇒ 再検査:4.49ng/ml

 2018年:6.1ng/ml

 2019年:8.7ng/ml ⇒ 再検査:8.7ng/ml

こうしてみるときれいに年々上昇していますね

はっきり記憶はしていないのですが、たぶん2013年に50代になって無料オプションなので一度受けてみようということで、はじめてPSA検査を受けたのだと思います。

2015年は人間ドックでPSA検査を受けていませんが、この年に血尿が出て泌尿器科クリニックを受診しています。PSA検査していると思いますが、値がいくつか記録がありません。

前立腺がんの疑いがあるというような話はなかったので、恐らくまだ基準値以下だったものと思います。

この時のことはまた別の記事で詳しく書きたいと思います。

初めての基準値超えになった時の対応

2017年にふたたび人間ドックでPSA検査を受けてみて5.4と基準値4.0を超えたわけですが、再検査で4.49と基準値近くまで下がったので、お医者さんと相談して様子をみようということになったと思います。

この再検査は泌尿器科ではなく高尿酸値症で通っていた近所の内科でついでに受けました。もしこの時、泌尿器の専門科で検査を受けていたらもっと早く生検を受けていたかも知れないですね。

今にして思えば。

前立腺の肥大でもPSA値が上がるということを何かで読んでいましたし、がんに罹った親類を知らないため、何となく自分はがん家系ではなく、がんには罹らないという思い込みがありました。

翌年は再検査を受けなかった

翌年には人間ドックではさらに6.1まで上がったわけですが、なぜか再検査の指示はなく、「主治医と良く相談し指示に従ってください」というものでした。

前年より数値が上がっているのに再検査の指示がないというのは、何か人間ドックの所見を書く際のルールがあるのか、または単にその時の担当医の判断なのかは分かりません。

主治医といってもこの時点では尿酸値も落ち着いており、通院もしていませんでした。

10ng/mlまではグレーゾーンの領域で、前年の経緯もあったので、あえてこの件での受診や再検査もしませんでした。

そして生検に至る

次の年にはPSAは8.7まで上がり、再検査の指示もありました。

しかし本人は全く危機感なく、一昨年と同じグレーゾーンだし、また再検査すると数値が下がっているだろうぐらいに考えていました。

再検査を受けたのもがんの心配というより、当時不動産取得を検討していたため、ローンに団体信用保険を付けるための告知条件をクリアすることしか考えていませんでした。

結局再検査でも同じ8.7という結果がでて、この期に及んでやっと泌尿器科を受診し生検を受けることになりました。

悲しみ, 単独, 一人でいます, 原型, アーキタイプ, 式の, バーンアウト

自分の血縁にがん患者はいないのでがんにはならないという思い込みがあり、検査結果に真剣に向き合っていなかったと後悔されます。

後悔先に立たず

振り返ってみると、もっと早くがんを見つけることができたのではないかと思います。

少なくとも臨床診断では限局がん(がんが前立腺内に留まっているもの)で転移は認められない段階で分かったので、まだ良かったと考えるようにしています。

これがもし既に転移してしまってから分かったとなると、手術や放射線治療の選択肢がなくなるため、悔やんでも悔やみきれないということになったでしょう。

  • 誰でもがんになる可能性はある
  • 再検査は専門の泌尿器科で受けよう

 なんだかごくあたりまえのことですが、これが正直な反省です...

PSA検査でグレーゾーンの結果を受けた方の参考になれば幸いです。

 

 

※本ブログは医学の専門家ではない一患者の治療記録です。可能な限り正確な情報を記載するよう努めていますが、必ずしも正確性や安全性を保証するものではありません。当サイトをご利用することで発生したトラブルに関しては一切の責任を負いかねますのでご了承ください。